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KCT公演情報
ニットキャップシアター 35th
『カムサリ』

【伊丹公演】@アイホール
 2015.3/13(金)〜15(日)
  3/13(金) 19:30
  3/14(土) 14:00★/19:00
  3/15(日) 13:00/17:00
【東京公演】@座・高円寺1
 2015.4/9(木)〜12(日)
  4/9(木) 19:00★
  4/10(金) 19:00★
  4/11(土) 14:00★
  4/12(日) 14:00
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「ピラカタ・ノート」について

2012.6.10 枚方河川敷にて(撮影:Akiko Takahara)


7月2日にKBSテレビ「やのぱんの生活情報部」という番組に出演させていただいた。
この番組でのやのぱんさんから投げられた言葉にハッと気づく。

「『ヒラカタ・ノート』で賞を取られたんなら、
もう一度『ヒラカタ・ノート』やらはったらいいのに。」


そう、そうなのだ。
本当にそうなのだ。

というか、
本当は「ピラカタ・ノート」は生まれるはずのなかった作品だったのだ。

やのぱんさんの言う通り、
劇団として10年という節目を迎えたとき、
過去の作品を振り返って、劇団としてもう一度再演をするべき作品として挙ったのが、
「ヒラカタ・ノート」だった。

つまり、去年上演しようとしたのは、
「ピラカタ・ノート」ではなく「ヒラカタ・ノート」の再演だった。

でも、今上演するには、今しか上演できないものってもんを追求して、
結局全然別物の作品、「ピラカタ・ノート」が出来上がった。


やのぱんさんの何気ないクエスチョンに、
そのことをブワって思い出した。

正直、昨年の「ピラカタ・ノート」は初演の前日が震災の起きた日だったこともあり、
公演全体としての動員は決して多くなかった。
やっぱり、もっともっと多くの人に観てほしかった。
そんな数少ない動員ながら、「演劇ぶっく」の年間ランキング、
面白かった作品として幾多の作品を押しのけてランキングされていた。

「ピラカタ・ノート」を観ていただいた方には、
作品、演出、俳優、舞台、照明、音響に高い評価をいただいた。
驚きである。そしてやっぱり、驚きしかなかった。

やってる側として、前から観れないので、どう見えているのかわからなくて、
皆さんの反応を見て、ようやく作品の魅力に気づく感じなのだ。


そして、今年。
そんな皆さんの反応を受けて、再演することが決まった。

去年の再演の再構築、同じく三都市公演。
メンバーの誰もが、今年は気軽にじっくりできるだろうと構えていた。

ところが、、
当初予定していた演出、公演のコンセプト、パッケージングが大きく変更した。
やはり同じようにはいかなかったのだ。

やっぱしだ!


ニットキャップシアターの魅力は、
そのときそのときに
感じた、
思った、
察した、
受け取った、
読んだいろんなものを正直に作品にしていくところだ。

同じことができないなんて、
過去と現在の違いをうまく埋めれないなんて、
やっぱり挑み続けるしかないことを受け入れてしまうなんて、
不器用なだけだけど、そこが強みだと思う。

劇団愛過ぎて恥ずかしいけど、9年辞めれないのは訳がある。


今年の「ピラカタ・ノート」、
最初は震災の時期に上演した作品だったし、しかも街の話だったし、
曰く付きの作品になってしまっているんじゃないかと不安だった。

でも、今年は今年の観え方がある。
それがどんなふうなのか、是非観に来てほしいと思ってます。
そして、どんなふうに見えたか、できれば教えてほしいです。


「ピラカタ・ノート」京都公演、いよいよ始まります。

大阪府枚方市を模した、
どこの地方、地域にもあるよなニュータウン「ヒラカタ」の街の話。
その街に住む人々のエピソード、家族の風景を描きます。

街のあり方を、遥か昔にさかのぼる古事記になぞって独特の展開を魅せる戯曲に、
街の中を、夢の中を、水の中を動き泳、語り奏でる俳優が立って、
いろんな世界や風景、情景、背景、歴史、存在、記憶を立体的に表現する
演出、舞台、照明、音響の強力なタッグ、
それが融合して創られた、「ピラカタ・ノート」。

これはニットキャップシアターしかできないと思うのです。


二年かけてできた、この作品をたくさんの人に観てもらいたいです。
いつでも観れると思うな。
だって、いつでも観せれないから。

さあ、始まりますよ!

| Kdiary | 01:12 | comments(0) | - |

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